「詩をきっかけとして考える会」12月例会案内

白浜黒潮台別荘地内の漆
白浜黒潮台別荘地内の漆

 例によって余り間際とならぬようご案内しよう、と書きかけたところで、他のプロジェクトに掛り切りとなり、斯様な仕儀と相成った。ところで、次回例会は年末となるので、忘年会も兼ねようということになった。寒さも日一日と増す今日この頃、冬ごもりの方も居られるかも知れない。そこで趣向として温泉で暖まったところで、今年の反省と来年の方針などを語り合いたい、と企画した。日時と集合場所は最下部に載せた通り。

 

 会場は特に予約していないので、出席の申込みは不要。費用は各自自分の分を負担するものとする。従って、入湯も自由(入ってもよし、入りたくない人は、それでよい)だし、飲食もお好みで、お食事処「味和囲(あじわい)」から、くつろぎ座敷へ取り寄せて頂けばよい。

 

 話題としては、いよいよ一段落を迎えることとなった「国家とは?」についてであるが、最近NHK、BS1で放映された"Why Poverty"「貧困とは何か?」という一連のドキュメンタリーを視ていて「国家のあり方」の方が「国家の定義」よりも遥に重要な問題であることに気付いた。

 

 「国家とは何か?」の定義もさることながら、現実には「国家のありよう」こそ我々一市民(妥協して、一国民と言い換えてもよいが)それぞれが真っ先に問いかけねばならぬ問題であると同時に我々自身が最も大きな影響を直に受けざるを得ない問題でもあることを改めて認識させられた。そして、これに潜む大きな問題は「差別」、「偏見」、「格差」、「新自由主義」の考え方に基づく市場経済原理に根差すものであることに思い至った。この私の考えを話してみてもよいし、(私が考えている)来年の主たるテーマとしての「国家」に対応する位置を占める「個人」あるいは「人間」について、社会科学、人文科学的な観点、特に、本会の名称に相応しい文学的な視点にも目を配りながら進めて行くやり方についても相談したい。その点、ご意見のある方には是非聞かせて頂きたい。(文責:城 久道)

 
    場所: フォルテワジマ地階1階「ふくろうの湯」くつろぎ座敷
    日時: 12月14日(金)午後1時30分より

         「ふくろうの湯」TEL: 073-423-4126